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とびひ(伝染性膿痂疹)
子供の病気ーとびひ(伝染性膿痂疹)とは?
黄色ブドウ球菌あるいは連鎖(れんさ)球菌による皮膚の感染症です。
擦り傷や虫刺され、汗も、湿疹などに化膿菌が入り込んで、水ぶくれができます。
これを触った手で、ほかの場所をかくと、水ぶくれがひろがります。
かゆいため、ついついかいてしまい、かきこわした手で別の場所をかくと、そこに水疱が「飛び火」することから「とびひ」とも呼ばれます。
どんな症状が出るの?
2種類に分けられます。
水疱性膿痂疹
ほとんどがこのタイプ。
初夏から初秋に多くみられ、乳幼児・小児に多い。
虫刺されや湿疹、すり傷などから発症し、かゆみのある小さな水疱ができて次第に赤みを帯びてきます。
水疱が破れ、膿が出て、ただれてきます。
離れた部位にもとび全身に広がります。黄色ブドウ球菌が原因です。
痂皮性膿痂疹
炎症が強く痂皮が厚く付きます。
季節に関係なく発症し、小児より成人に多い。
小さな水疱から始まり、膿疱ができただれてきます。厚い痂皮へと変化していきます。
発熱、リンパ節のはれ、時に咽頭痛など全身症状を伴うこともあります。
治療
1年ぐらいで治るので自然治癒をまつことも多いです。ただ、その部分をひっかくと、ひろがるので注意しましょう。増加の傾向が認められたら早期に治療したほうがいいでしょう。(アレルギー性の皮膚疾患があると、広がる可能性がつよいです)
・飲み薬・・・ペニシリン系やセフェム系の抗生剤を内服します。途中でやめると再発しますのでしっかり指示通り内服しましょう。 また、痂皮性膿痂疹では腎炎の発症予防のために10〜14日間の内服が必要になります。
・塗り薬・・・亜鉛華(あえんか)軟膏なや抗生物質のはいった軟膏を毎日2〜3回ぬります 。
ほとんどは、数日で治癒することが多いですがひどくなると長引くので早めに対処するのが大切です。
また、とびひを繰り返さないために、膿痂疹の症状が治まってからも、アトピー性皮膚炎などの症状が残っている場合には、その湿疹・皮膚炎の治療を行うようにしましょう
予防
肌に傷が出来るとなりやすいので、虫や蚊に刺されたら出来るだけ早く治療しましょう。
アトピー性皮膚炎をもっている子供はなりやすいので痒みが強いときはしっかり治療しましょう。
ひっかき傷を作らないように気を付けましょう。とびひになったら早くに治療しましょう。
家では?
・お風呂・・・皮膚が不潔になるとよりひどくなります。 患部はこすらず、石鹸をよく泡立てて丁寧に洗い、シャワーでよく洗い流しましょう。 その後軟膏を塗りましょう。
・ひどいときは患部を包帯やガーゼでおおい伝染しないようにしましょう。
・手を清潔に、爪も短く切りましょう。
こんなときは受診しましょう
・患部が広がってきたとき・赤くはれてきたとき
・熱が出てきたとき
プールは?
・完治するまではいれません。学校や保育園は、とびひの程度が強い場合欠席する必要があります。主治医に確認しましょう。