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インフルエンザ
毎年、怖いのがこの病気。特に、赤ちゃん・子供・妊婦さんは重症化しやすいので注意が必要です。
とにかく、予防接種はうっておきましょう。効果があらわれるのに2週間ぐらいかかるといわれていますので、早めに接種しておいたほうがいいですね。
また、注意して欲しいのは、普通のかぜと違い、抗菌剤や市販の風邪薬では改善しないので早めに受診しましょうね。
インフルエンザとはどんな病気?
・インフルエンザウイルスによっておこります。
・かぜよりも、発熱、痛みの症状がおもいです。
・ウィルスのなかにもいろいろな型(A型、B型、C型)があり、1度罹っても、またかかる可能性があります。A型がはやったあと、B型がはやった年もありました。
・心配なのは、合併症で、中耳炎、インフルエンザ脳症、肺炎、気管支炎などを併発し死にいたることもあります。 特に、赤ちゃんや子供、妊婦さんや高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。
感染時期
・毎年12月〜3月ごろに流行。(ウイルスが低温・低湿をこのむ)
・飛まつ感染(くしゃみや咳などでうつる)で感染力が非常に高い
・潜伏期は非常に短い。感染後半日〜1日で発症します。
どんな症状?
・悪寒頭痛とともに急に高熱(39度〜40度)が出る
・咳・頭痛・関節痛・のどの痛み・倦怠感(赤ちゃんは訴えられないので機嫌が悪い)
・下痢・嘔吐など出るときも。食欲低下でぐったり。
・熱とともに他の症状も消失(1週間近く熱がつづく)
こんなときは受診しましょう
・流行期であれば、熱が出たら必ず受診しましょう。夜中であれば水分が取れたり眠れるようなら次の日でもかまいません。発症から48時間以内ならアマンタジンという薬がつかえます(早く回復でき、合併症の予防にもなります)
・1度受診したあとでも、症状がひどくなれば受診しましょう(合併症の予防のためです)
・水分補給がこんなんなとき
・水分摂取したああと、すぐはいて元気がなくなったとき)脳症の初発症状でもあるので気をつけてほしいです)
・痙攣を起こしたとき(熱性痙攣がほとんどですが、脳症の初発症状でもあるので気をつけてほしいです)
予防方法
・予防接種が1番です。接種しても、かかることはあります。ただし、そのときには軽症ですみます。
赤ちゃんは6ヶ月以降可能です。
妊婦さんは、インフルエンザにかかると重症化しやすいです(特に28週以降の妊婦)。
アメリカでは初期を除いた時期にするのが望ましいといわれています。
かかりつけの産婦人科医に相談されるのがいいと思います。
・普段から栄養のあるものを食べ、睡眠をよくとり、体力をつけておきましょう。
・人ごみは避けましょう(特に流行期)人ごみにでるときはマスクを着用しましょう。
・手洗い・うがいだけでも充分効果が得られます。
・乾燥に注意しましょう。ウィルスは乾燥した状態で活発になります。寝室などもぬれタオルをかけるなどして加湿しましょう。室内の湿度を60〜70%に保つように心がけてください。タオル3枚くらいを干しておくと湿度が50%くらいになると言われています。
ワクチン接種時期は?
ワクチン接種後2週間ほどで効果が出現し、4〜5ヶ月間免疫能が持続するといわれています。したがって、インフルエンザシーズン(12〜2月)の前までに接種するのが理想的です。
妊娠中・授乳中のインフルエンザの予防接種についてはココを参照ください
家ですること
・水分補給はしっかりとりましょう。
・口当たりのよい、食べやすいものをあたえましょう。離乳食は無理しないで。柑橘系の果汁は下痢の原因になるのでやめましょう。
・咳がひどいときはここ参照
・発熱しているときは、体力が消耗するので入浴は禁止。機嫌のいいときにさっとシャワーしたり、ふいたりにしましょう。
治療
受診するとまず、咽頭を綿棒でぬぐって検査をします。検査結果は10分ぐらいでわかります。そこで、普通のかぜか、インフルエンザかの診断されます。
・発症から48時間以内ならシンメトレル(アマンタジン) リレンザ タミフル が処方されるでしょう。(早く回復でき、合併症の予防にもなります) 発熱・関節痛などの症状をかなり軽減できるようです。
また症状が重い場合は細菌による肺炎などの二次感染を防ぐため、抗生物質が処方されることもあります。
・せきや鼻水にたいしては対症療法の薬が処方されます。
・解熱剤はアセトアミンフェンが処方されます。
小さい子どもに、アスピリン入りの解熱剤などを飲ませると急性脳症を引き起こす危険性があります。解熱剤の使い方については、必ず医師に相談してください。
また、お子さんがお茶やジュースなどを飲んですぐに吐いてしまったり、けいれんを起こしたなどのときは、脳症の合併症の可能性を考える必要がありますので、すぐに医師の診察を受けましょう。
学校や保育園は?
学校法定伝染病第二種の伝染病です。(インフルエンザ・百日咳・麻疹(はしか)・流行性耳下腺炎(おたふく)・風疹・水痘(水ぼうそう)・咽頭結膜熱(プール熱))
主治医より「登校(園)許可書」を書いてもらって下さい(保育園などでは書類は不要なところもありますが、受診は必要です。 )
学校保健法で「発症したあと5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」と決められています。1週間ぐらいかかるでしょう。