新生児の特有な皮膚変化

 
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新生児の特有な皮膚変化

新生児の特有な皮膚疾患

 

生後直ちにみられる皮膚変化 

 

サーモンパッチ(正中部班)

 

境界不鮮明な淡紅色または暗赤色の班。上眼瞼内側・眉間・額・項部などに好発します。

 

1週間以内に約半数が消退し、1年半ぐらいまでにほとんどが消えます。

 

ただし、項部に見られるウンナ母斑と呼ばれるものは成人になっても残存する場合があります。

 

ウンナ母斑

 

新生児単純性紫斑

 

分娩時の産道における圧迫などによりできる点状の皮膚組織内への出血班で、顔面・陰股部・大腿内側に見られる。

 

ただし、3日ほどで消失します。

 

蒙古斑

 

腰臀部などに見られる灰青色班で、黄色人種では新生児の約90%以上に見られる。

 

色調は1歳ぐらいがピークで、普通6〜7歳で消失しますが、成人まで残ることもあります。

 

異所性蒙古斑

 

生後1〜3日で見られる皮膚変化

 

新生児黄疸

 

鼻皮脂(面疱)

 

鼻尖・鼻背・頸・上口唇・頤部などに見られる皮脂腺の肥大したもの。

 

生後1日目より目立ってきます。

 

8日前後で消失します。

 

稗粒腫(ひりゅうしゅ)

 

直径1mm前後の白色ないし黄色色の丘疹(隆起しないものもあります)で、頬・額・眼瞼などに散在性にみられます。

 

主に、ケラチンでできています。数週間以内に自然に消失します。

 

新生児中毒性紅斑

 

散在性の大小不同の紅斑の中央部に浮腫性の少しかたい白色がかった丘疹を認めるもの。

 

し幹・下肢・上肢・顔の順に多く発生します。

 

2〜3日で消失します。

 

斑状紅斑・点状紅斑

 

ほかの発疹を伴わない紅斑だけが見られるもので、数日のうちに消失します。

 

生後3〜5日にみられる皮膚変化 

 

網状皮班

 

網状あるいは大理石様に見られる班で、主としてし幹・四肢に見られます。

 

血管運動神経反射が十分でないために起きます。

 

皮膚毛細血管の拡張によるもので、数日で消えます。

 

落せつ

 

角質層の剥脱する状態。

 

手首・足首に亀裂を生じ、出血することもあります。

 

経過日数は3〜4日。

 

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