母乳とダイオキシン

 
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母乳とダイオキシン

母乳とダイオキシン

 

(2003年8月にラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(本部)が発行したものを、ラ・レーチェ・リーグ日本で翻訳し、日本の状況に合わせて部分的に変更を加えています。翻訳 ラ・レーチェ・リーグ日本 2003年11月より一部抜粋)

 

◆ 汚染された世界であっても母乳育児が最善の選択◆

 

 アメリカ合衆国イリノイ州シャンバーグ発(2003年8月)――母親の体内に入る可能性のあるさまざまな環境汚染物質について注目されているが、母親が母親を支援する母乳育児の自助団体として国際的に知られているラ・レーチェ・リーグ・インターナショナルによると、それでも母乳育児は、子どもを育てるのに最善の選択であることに変わりはないとしている。

 

非常に多くの化学物質にさらされている世界においても、母乳の利点は大きく、人体に摂取する可能性のある汚染物質のリスクを上回るということが、科学的研究によって終始一貫性をもって示されている。実際には、母乳に多く含まれている「抗酸化物質」は、毒性から体を守る機能があるとされるので、環境汚染の人体への悪影響を緩和し、それを上回る利点があるということも証明されつつあるといえる。

 

今日、科学的な関心は、乳児にとって理想的な栄養の唯一の源であるヒトの母乳の価値を認識しながら、有害な可能性のある化学物質を環境から取り除くことに向けられている。

 

この話題を話し合うときに忘れてはならないのは、さまざまな研究から明らかになっているように、人工乳は栄養的に完全なものとはいえず、その結果(母乳で育てるのと比べて)、健康にも影響を与えうることである。
そして人工乳は、母乳が汚染されたのと同じ環境にある材料を含んでいるだけでなく、その製品加工の過程においても汚染される可能性があることも忘れてはならない。「工場で製造される人工乳」と違って、母乳は私たちの地球に負担をかけず、環境を汚さない。

 

母乳は生きている物質であり、成長していく乳児の必要性に応じて、その組成も変化していく。
母乳と同じものをつくり出すのは、まったく不可能なのである。専門的調査によれば、母乳で育てられた乳児は非常に病気にかかりにくいことがわかっている。加えて複数の研究は、母乳育児は免疫面、発達面、栄養面で非常に大きな利点を持っていることも示している。

 

汚染物質と、人体への影響を最小限にすることについての情報

 

人体の尿、血液、髪の毛、母乳に含まれる化学物質について決められた手順による「生体モニター検査」でわかることは、検査対象となったものにだけ環境汚染物質が存在するのではなく、検査した地域に住むすべての人の脂肪細胞に汚染物質が含まれているということである。汚染物質が検知されたということは、その特定の地域の汚染度の反映である。これは、環境から有害物質を取り除く理由であって、母乳育児をやめる理由にはならない。 現代に生まれたすべての乳児は、すでに工業化社会が生み出した化学物質にさらされている。実際のところ、乳児が生後に有害物質にさらされるよりも、胎児のときの影響のほうが大きいことが証明されている。

 

いくつかの有機汚染物質の濃度は、人工乳よりも母乳のほうが高いのだが、人工乳も汚染されていないわけではなく、中でも重金属、植物性エストロゲン、細菌の汚染はずっと問題になってきた。多くの研究文献は、製造加工過程における命にかかわるようなミスを含め、人工栄養の健康へのリスクを物語っている。母乳が製造業者のミスによってリコール(製品回収)されることはありえないのである。

 

母乳は、(ヒトという)種に特定の理想的な栄養と抗炎症物質が含まれていることが証明されている。抗酸化物質を含めた、こうした抗炎症物質は、子どもの免疫機能を強くし、環境汚染や病原菌から体を守る機能を発達させるのを助ける。『ぺディアトリクス』(アメリカ小児科学会の専門誌)に最近発表された研究によれば、有機塩素化合物に関して「長期間の母乳育児は、神経の発達に利点があり、母乳を通じてそれらの化学物質にさらされる影響を相殺する可能性がある」ことがわかった。

 

世界保健機関、アメリカ小児科学会、ならびにその他の保健医療協会は、汚染された世界においても、母乳育児をする大切さを力説し、支持している。

 

文献で発表された母乳育児の利点には、次のような病気(インスリン依存性糖尿秒、ある種の小児がん、中耳炎、呼吸器疾患、肥満、その他の健康の問題)にかかる率を減らすことが含まれている。などである。さらに、複数の研究は、母乳育児をすることで言語発達や知能の発達によい影響を与える可能性を示唆している。 さまざまな化学物質にまったくさらされないようにするのは不可能である。しかし、特に妊娠前、妊娠中、授乳中に化学物質に接する機会を減らしたいと思う人には、以下の提案が役立つかもしれない。

 

 

体内の化学物質の量を減らす助けになる、すぐにできる10の簡単な方法

 

1.人体の汚染濃度は、喫煙者と飲酒者に高いことがわかっているので、喫煙と飲酒を避けること。

 

2.家を購入するときには、殺虫剤を使ってシロアリ駆除をした家や建物ではないか、鉛入りのペンキを塗った可能性がないか確認すること。

 

3.一般的にいって、動物性の脂肪の少ない食べ物をまんべんなく食べ、肉や鶏肉から皮や余分な脂肪を取り除くこと、及び高脂肪の乳製品を避けることで脂溶性の汚染物質の摂取を減らせるかもしれない。

 

4.穀物、果物、野菜の摂取量を増やすこと。皮に残留している農薬の有害性を除去する助けになるように、果物や野菜はよく洗い、皮をむくこと。手に入るなら、化学肥料や農薬を使っていないものを食べること。

 

5.魚介類については、政府や地域の保健所の環境汚染の報告に留意して、汚染されている可能性のあるものやその加工食品の大量摂取を避けること。

 

6.ペンキ溶剤、非水溶性の接着剤、家具のニスやペイントをはがす薬品、マニキュア、ガソリンの蒸気といった化学物質と接触するのを最小限にすること。

 

7.ドライクリーニングをした服はビニールのカバーを取って窓を開け、12時間から24時間空気にさらしておくこと。

 

8.焼却炉から出る煙、保存加工を施した木材に接触するのを避け、焼却炉の近郊でとれた生産物はできれば避けること。

 

9.雇われる立場にある人、特に妊婦や授乳婦は、職場で化学汚染物質にさらされるのを避けるようにし、安全基準を守ったよりよい職場環境を要求すること。

 

10.自分以外の家族が不用意に家に持ち込む可能性のある汚染物質に、気をつけるようにすすめること。

 

 

以上のことから

 

私もよく、母親教室で、母乳の有効性とダイオキシンの影響について質問をうけました。

 

マスコミの極端な情報を信じて、ダイオキシンの毒性が母乳を介して赤ちゃんに影響したらどうしようなどと、考えたこともあります。

 

でも、いろんな文献を読んでみて、母乳のダイオキシンの毒性よりも、母乳の赤ちゃんにあたえるいろんなよい影響のほうがはるかに高いと感じました。

 

どんなに、ミルクの成分が開発されようとも母乳にしかつくりだされないものがたくさんあります。そしてこれからもきっと・・・

 

そして、よい母乳を与えつづけるために、子供をはじめ子孫のために、ダイオキシンを出さないように、接触する機会をつくらないよう身近なことから自分自身が努力しなければいけないなーと、感じました。

 

そして、多くの人に、少しでも母乳をあげれるようにがんばって欲しいなーと、感じました。

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