HELLP症候群(ヘルプしょうこうぐん)

 
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HELLP症候群とは?

多くは妊娠中期以降に発症し以下の3徴を認める症候群です。

 

  • 溶血 Hemolysis
  • 肝酵素上昇 Elevated Liver enzyme
  • 血小板減少 Low Platelet

 

そのうち90%は妊娠高血圧症候群の合併を認める症候群です。
あまり、耳にされない方も多いと思いますが、妊娠高血圧症候群とともに命にかかわるこわい症候群です。

 

多胎妊娠や経産婦さんに多いとされています。

 

原因は血管の攣縮や血管内皮障害が原因とされています。

HELLP症候群の起こしやすい時期

妊娠末期〜産褥3日目

HELLP症候群の症状

突然 上腹部〜季肋部痛や悪心・嘔吐
があり

 

血液検査にて
  • 血小板  減少(10万未満)・・血が止まりにくい
  • AST,ALT 上昇
  • LDH   上昇(600U/L以上)
  • Bil 上昇(1.2mg以上)
  などを認めたとき

 

最初は、風邪の症状に似ています。倦怠感や疲労感などもあります。
どんどんひどくなってくるようなら連絡しましょう。

 

多くは妊娠高血圧症候群に伴って発症します。
血圧が高めの方、タンパク尿が出ている方は要注意です。

 

上腹部痛で考えられるほかの疾患としては、尿路結石・虫垂炎・胆石症などがあげられます。

HELLP症候群の治療

基本は、妊娠の中断となります。終了するまではひどくなることはあっても治ることはありません。

 

死亡率が30〜40%と高めであるため、厳重の管理と早めに分娩ににもっていくことが必要となります。

 

主に帝王切開となることも多いのですが、血小板が減少して凝固作用が低下して危険なため血小板輸血・痙攣予防の硫酸マグネシウムや降圧剤の点滴をしながらの手術になることが多いでしょう。

 

時期が早く症状が軽度の場合、入院して分娩時期を見極めていくこともあります。

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