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妊娠中期・後期の出血で考えられるもの
妊娠37週の正期産の時期までは出血はないに越したことはありません。
37週以降でかつ少量であれば様子を見ましょう。
37週以降でも、多量の出血、流れるような出血、塊が出る、痛みが持続的に続く場合は必ず早めに受診しましょう。
37週以前の出血の場合は、状況によっては家で様子見られるように勧められるかもしれませんが、1度病院に電話されることをお勧めします。
できれば、直接ご本人が電話されるのがベストです。
常位胎盤早期剥離
症状
少しずつ痛みが増強し、持続的に痛くなり、おなか全体が固く触れ、性器出血があります。
出血の量は個人差があります。
常位胎盤早期剥離の2%は外傷後といわれるため、強くおなかを打った後などであれば可能性が高くなります。
痛みはおなかだけでなく腰痛の場合もあります。すぐに連絡しましょう。
子宮頸管ポリープ
炎症がきっかけで子宮頸管の粘膜が増殖し、キノコのようなできものができる。茎を持つために子宮頸管から膣の方へ出る時もあります。
柔らかい組織でできており、わずかな刺激で出血します。
症状
茶褐色で少量の出血 痛みが伴わないことが多い
このときどうする?
妊娠中は特に治療せず様子をみます。そのため何度か出血することも。ひどくなるようなら産後、切除することもあります。(簡単な処置)
切迫早産、子宮頸管無力症
子宮内の赤ちゃんは元気だが、子宮口が開いてきて出血している。進むと早産になりかねません。
症状
下腹痛を伴う時やおなかの張りを伴うときと出血(鮮紅色〜茶色)のみの場合がある
このときどうする?
早めの受診しましょう!
*治療*
・張り止め・止血剤が処方されて自宅安静
・腹痛や出血がひどければ入院して点滴治療が必要になることもあります。
*入院した場合*
・張り止めの点滴を24時間持続。洗浄、膣錠
*退院の目安*
36週になるまで入院となるケースも少なくありません。子宮頚管長、子宮口の状態、おなかの張りの状態が落ち着いている。
前置胎盤
症状
腹痛を伴わない突然の出血もしくは大量出血
このときどうする?
妊娠中、健診で前置胎盤を指摘されている場合はすぐに受診しましょう。
膣炎・膣びらん
症状
少量の出血
このときどうする?
膣が炎症をおこしたり、ただれた状態。性交後に出血であればこのケースも考えられます。
ただし、違う場合もありますので出血が増えてくるようなら受診が必要です。