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妊娠検査薬使用時の注意点
妊娠検査薬が反応する時期
妊娠すると胎盤で、蛋白ホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン=hCG、ヒト胎盤性ラクトゲン=hPL)とステロイドホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が産生されます。 そのうち最初に産生されるのがヒト絨毛性ゴナドトロピン=hCGであり、 妊娠検査薬はヒト絨毛性ゴナドトロピン=hCGが尿中に分泌され、一定の値に達すると反応するようになっています。
排卵後10日前後より尿中hCG濃度は急速に上昇し、 排卵後12日頃には25IU/L、排卵後14日頃には50IU/L以上に達すると言われています。
一般的に市販で売られている検査薬は尿中hCG濃度50IU/Lで反応します。妊娠していれば予定月経日あたりに反応し陽性とでます。
最近、尿中hCG濃度が25IU/Lで反応する早期妊娠検査薬も販売されています。ただし、妊娠に早くに気づけるようになったため、従来は流産として意識されなかったもの(化学流産)も 認識されるようになりました。
確実に妊娠されているのを判定するのであれば、通常市販されている(尿中hCG濃度50IU/Lで反応)もので予定生理後1週間前後が良いのではないかと思われます。
注意点
・朝1番の尿は濃く反応がいいのですが、フライングなしで確実性をかんがえれば2回目以降の尿が良いでしょう。
・試験紙にしっかりつけましょう。その意味では直接キットに尿をかけるよりも、一旦紙コップにとりキットに尿を浸けたほうが良いでしょう。
・逆に浸ける時間が長すぎると、過剰なhCGの抗原によって抗体反応が正常に出現せず偽陰性(本来陽性と出るものが陰性と出る)となる場合があります。
陽性となる場合考えられるケース
・正常な妊娠
・子宮外妊娠
・閉経期(閉経期にでるHcg様物質が反応する事があります))
・流産、中絶直後
・不妊治療で性腺刺激ホルモン剤などの投与を受けている場合
・卵巣がん、絨毛がん、肺がんなど悪性腫瘍
・高度の糖尿、蛋白尿、血尿で反応
陰性となる場合考えられるケース
・妊娠していない
・妊娠していてもまだ検出可能なhCG濃度に達していない(排卵の遅れなどで思っている以上に着床の時期が遅れているので反応しない)
・水分を多く摂取しすぎて一時的に尿のhCG濃度が薄くなっている
妊娠反応が陽性の場合
陽性確認後は必ず、病院を受診し正常妊娠か確認してもらいましょう。
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